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森林・林業の活性化に人事交流を提言

CO2排出量取引は県民、市民の共有財産に

開催日:2008年9月11日~

高知市議会は、9月11日開会し、29日までの18日間開かれました。今議会では決算認定や教育委員などの人事案件もありましたが、学校給食での調理部門の民間委託を巡っては、修正案も出されましたが原案可決となりました。下水道料金の値上げ案については、継続審議となりました。今議会には清流クラブの川村貞夫議員が登壇し、当面する課題について執行部の見解を質しました。
(概要は下記のとおりです)
議場内はクールビズで爽やかにしかし、論戦は白熱

議場内はクールビズで爽やかにしかし、論戦は白熱

ブラジル移民100周年について

今年はブラジル移民100周年となる。高知市から勇気と開拓精神をもって移住した方々に対する岡崎市長からのメッセージをお聞かせください。

岡﨑市長

高知県からは4,300人余りの方々が移住され、現在のブラジル国の大切な人材としてブラジルを支えておられます。県民、また市民の皆様方のこれまでのご努力に深い敬意を表します。

森林、林業関係職員の人事交流について

高知市は森林・林業行政は未開拓の分野です。職員の研修や教育、体験等への取り組みについて、どのようにして職員の資質の向上を図られるのか。森林・林業に携わる職員の県市間の人事交流もやってみたらどうかと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。

岡﨑市長

新規採用の職員を対象とする研修には、中山間の現状と山の現状等についても研修を実施いているところです。県との間での人事交流については、諸問題が少しございますが、検討させていただきたい。

CO2排出量取引について

温暖化防止対策でCO2の排出量取引が今後大きくクローズアップされてくると考えておりますが、森林の吸収量は県民市民の共有財産であると考えておりますが、岡崎市長のご意見をお伺いします。

岡﨑市長

CO2の排出量取引も現実のものとなりつつあるところです。高知市内の森林をカーボンオフセットのそれぞれの企業とつなげていきたいというふうに考えている。

地産地消への取り組みについて

地球温暖化防止についてはフードマイレージやバーチャルウオーターの観点を各種の計画に盛り込むべきではないか?

岡﨑市長

地産地消により輸送コストを減らしてCO2を削減するということも併せて、総合計画の中でも明確に打ち出してまいりたい。新しい言葉ですが、バーチャルウオーター等の考え方も整理しながら、最終的に総合計画の中で積み上げて行きたいと考えている。

行政改革について

行財政改革の中で組織体制のあり方をお伺いします。

岡﨑市長

中間的な室や所の廃止、スタッフ制の今後の拡大、また少人数の組織の統廃合等を今整理している。全体としては組織のスリム化を図っていきたい。できるものは来年度から組織機構改革の中で実施したい。

2010年(平成22年)の財政問題について

2010年の財政問題が氷山の一角としてまず海面に顔を出す、と考えているが、企画財政部長の見解をお聞かせください。

企画財政部長(上田隆司)

大きな要因は2点だ。1点目は、平成16年度末に約155億円の縁故債の借り換えを行った。この元利償還が始まることによる歳出の増加。2点目が旧鏡村、土佐山村との合併による普通交付税の割増措置として17年度から導入されている合併補正の4億円がなくなることから歳入が減少するものです。平成21年度から5ヵ年で概ね300億円台の収入不足が見込まれる。職員の新陳代謝やアウトソーシング等による人件費の縮減効果、使用料、手数料改訂等による収支改善策で200億円程度の改善ができるが、残る100億円台の収支不足の解消が大きな課題です。

職員数の削減について

アウトソーシングが財政再建の切り札でなく、人件費の抑制が重要だ。その際、給与額でなく、人員削減の数の問題として捉えるべきではないか。

企画財政部長(上田隆司)

下水道料金を始めとする使用料等のアップにより市民の方々にご負担をお願いしている中で、財政再建についてご理解をいただくには人件費の削減に努めることも大変重要であり、事務事業の見直しやアウトソーシングを進めながら職員数の削減に取り組んでいる。
 少ない職員数で多様化、高度化する市民ニーズに応えていけるような組織体制を見直すことにもつなげてまいりたい。

木質バイオマスペレット工場について

木質バイオマスペレット工場を高知市内に建設したいという提案があっている。企業の構想や県を通しての協議はどこまで進んでいるのか。

農林水産部長(田村年生)

県外企業の本市への工場建設については構想の段階であり、企業として立地の可能性や原料供給体制、採算性等今後実現に向けた取り組みが本格化してまいります段階で課題等の分析結果が明らかになるものと考えます。

木質バイオマスの集荷について

最大の課題は木質バイオマスの集荷にあると考えます。地域通貨券を発行している仁淀川町の事例は参考となるのか。

農林水産部長(田村年生)

林業の振興や地域の活性化を図る上で地域通貨券は一定の効果が期待できるものと思われます。本市の木材供給量等を踏まえ、木材集荷の有効な手段の一つとして研究していきたい。

全伐後の植林について

全伐した山を再び人工林の山に戻す植林事業がセットにならなければ山はハゲ山になります。山を再生していく取り組みが大きな課題となるのではないか。

農林水産部長(田村年生)

すべての森林にわたっての規制は難しいのではないか。公益機能の発揮を促すためにも、全伐後の植林に対する補助制度も有効に活用し、山の再生への取り組みを進めてまいる必要があると考えている。

森の幼稚園について

育所や幼稚園教育では特に野外活動が重要ではないかと私は常々考えていますが、「森の幼稚園」についてどのように考えておられるのかお伺いします。

健康福祉部長(明神公平)

幼児期におきまして自然とのかかわりをもつことは、自然の大きさ、美しさ、そして不思議さなどに直接触れることを通して、豊かな感性、好奇心、考える力、表現力の基礎が培われるといわれています。若草幼稚園の「すくすくの森」につきましては、幼稚園児との交流を兼ねましていくつかの保育所で利用させていただいているところです。

 今後におきましても、自然環境などの身の回りに関心をもつ子供に育つためにも重要な活動と認識しておりますので、このような活動を継続してまいりたいと考えております。

教育長職務代理者(舛田郁男)
現在、ドイツでは400を超える「森の幼稚園」があるとのこと。子ども達が自然の中で創造力を育みながら遊び、活動し、森の中での生活を楽しむという目的に沿って運営されている。

 野外での体験を充実させまして、子ども達の健やかな心身の育成に努めてまいりたいと考えます。

よさこい祭りへの本格参加について

第55回よさこい祭りに参加された安藤副市長の初参加の印象をお伺いします。

安藤副市長

よさこいは踊ったほうが断然に楽しい。前夜祭や全国大会はじっくり見学し、本祭はできるだけ一緒に踊るというのが正しいよさこいの楽しみ方であるようにも思います。一緒に高知でよさこいを踊ることが、深く高知にはまるきっかけとなります。

 市役所チームが頑なに守りつづけてきている正調鳴子踊りは、よさこい踊りが発展すればするほど、本家本元の原点である正調踊りを続けていく意義、価値というものはますます大きくなるんだというふうに思います。

よさこい祭りの総括について

岡崎市長は市役所チームだけでなく、ほかのチームにも奥様とともに参加されたわけですから、今年のよさこい踊りの総体的なご感想をお聞かせください。

岡崎市長

東京オリンピック誘致委員会が2016年の東京開催に向けて、力を借りたいと、誘致活動についての支援要請があっています。今年のよさこい祭りは、県内チームが5チーム減り、県外チームが8チーム増えるということで、県外チームが増える傾向が出てきている。参加をしやすくするためにも、土日開催等についてもよさこい振興会とも協議してまいりたい。

若手市職員の参加について

高知市の貴重な文化資産であり、観光資源であるよさこい踊りを市役所チームが率先して盛り上げるためには、市役所に勤務する若手職員の研修の場として、よさこい踊りを位置づけることはできないかお考えをお聞かせください。

岡﨑市長

私自身も、できる限り若い新採職員の皆様方にも可能であれば参加をいただきたいと思っておりますので、どういうふうにしていけば積極的な参加が可能となるかというところを工夫し、また検討して参りたい。

提灯、まといの新調について

参加に要する必要最低の金額は出していかないと、踊り子の新陳代謝も図れませんし、伝統ある市役所チームの元気を削ぐことになる。新調すべきものは新調していくことが大事ではないか、お伺いします。

総務部長(古味  勉)

市役所踊り子隊は、昭和29年から正調一筋に参加し続けている唯一のチームであり、よさこい祭りの伝統を大切にしながら、社会福祉施設や地域等への訪問により、皆様方に元気を届けますとともに、県外へのチーム派遣による祭りのPR、観光振興への貢献、またそれに伴います経済波及効果に寄与するなど重要な役割を担っております。

 提灯やまといの新調などは今後の課題との認識に止まっています。今後とも連続出場を続けていきたいと考えておりますので、ご支援賜りますようお願いします。

都市公園の緑化について

競演場などでの待ち時間に公園で過ごすわけですが、この公園については、もっと緑を、木を植えることがいるのではないかお伺いします。

都市整備部長(橋詰辰男)

特に、公園は都市緑化の核となりますので、運動機能、レクリエーション機能、災害避難地機能などの調整の下、積極的な緑化を進め、夏場の木陰の確保にも配慮していきたい。

よさこいの魅力について

よさこいの追っかけや県外からの多額の費用を使って参加するよさこいの魅力について、所管する商工観光部はどのように考えておられるのかおたずねします。

商工観光部長(高橋政明)

よさこう祭りは自由な祭りであるといわれておりますが、踊りには衣装、音楽、振り付け、地方車、鳴子といった欠かすことのできない5つの要素があります。

踊り子と支えるチームスタッフ、会場を運営する商店街関係者等々、多くのよさこい好きの市民の応援などが理屈抜きでファンを生み出していると思っています。効果的な情報発信を行いながら、本市の産業振興上の重要な要素として位置づけて参りたいと考えています。

よさこいの取り持つ縁について

よさこいが縁で原宿表参道の商店街との「協働の森」事業が結ばれるが、今後協力態勢をどのようにしていくお考えかお聞かせください。

農林水産部長(田村年男)

平成13年から毎年「スーパーよさこい」が原宿表参道で開催され、高知からもたくさんの踊り子隊が参加していることから、今回協働の森事業に賛同していただくものです。「スーパーよさこい」で排出される二酸化炭素を森林整備で吸収するカーボンオフセットとするとともに、まだ具体化には決まっておりませんが、間伐材で鳴子や協働の森を利用した森林学習や環境学習などの交流事業を実施するなどしてまいりたいと考えております。